「しよっか。」

ほら、仕事のできるかっこいい六神がこんなことを言うのだから。どうしたって受け入れざるを得ないのだ。

「ん、や、やだそこ、」

「ここ触られながら突かれるの好きだもんね」

「ん、ちが」

「きゅってするとしまるし」

「や。きゅって、しないで」

「あーかわよくて持ってかれそ」     

 
夕飯前だというのに何をしているのか。こうしてすんなり流されていく私は、やっぱり六神よりも何歩も後ろを歩いている気がしてならない。
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