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 「いーち、」

 「ぜっろー!」

 「うるせぇ・・・」

 「はい、あけましておめでとう」

 「しゅーじ、リンゴジュースおかわり」

 「タクは飲みすぎだよー」

 年末、一同が集合したのはタクトの広いマンション。

 たった今、年があけてあたしとアキラは高々にジャンプ。

 「たっくん、あたし年が変わる瞬間地上にいなかったんだよすごいよね!」

 「お前は小学生ですか」

 「ロマンがない!アキラ、タクトにはロマンがない!」

 「ロマンがない男はサクセスできないんだよ~!」

 保護者、カザミさんはさすがに今日はいない。

 きっと恋人さんとハッピニューイアーをしていることだろう。

 あのクリスマスが過ぎてから年末、つまり今日の朝まではあたしは自分の家で過ごしていた。

 時々タクトやみんなと連絡をとったりして、そして今日も首元にはKのチェーンと一緒に卵のネックレスも一緒。

 会ったときにタクトがあたしの首元を見てあからさまにあたふたしていたのがちょっとだけ嬉しかったり。
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