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「ねね、明日の朝はみんなでお参りするの?するよね?おみくじだよね?」 「お前は小学生ですか」 「そんなこと言いながらタクトだってお金崩してたくせに!お賽銭にする気まんまんのくせに!」 「違う!お釣りがたまっただけだ!」 「そこ、子供みたいな喧嘩しないの」 年が明けてもやっぱりKはK。あたしはあたし。 明日お参りに行った後はそのまま品川家に滞在することになっているから、もう必要な荷物は先に品川家に運んでもらった。 今頃お母さんと舞が家で同じように過ごしているんだろう。舞も明日からは品川家。 「ではでは、今年もよろしくお願いしまーす」 アキラの音頭で、ノリノリ組とダルダル組両方がそれぞれに持ったグラスを掲げて乾杯。 三年生で色々と忙しいはずのシュウジはけろりとした表情でジンジャーエールを一気飲み。 「そういえばそのユイちゃんの首元のかぁいいネックレスはたっくんからのプレゼント?」 「ぶっ」 によりと口角をあげてネックレスを指さすアキラ、リンゴジュースを吐くギリギリまで噴出しそうなタクト。 あたしは照れ照れしながら首を縦に振った。 「くりすますにもらった・・・」 「あはは、よかったねたっくん」 ぽんぽんと肩に腕をまわしてアキラが意味深にタクトに微笑みかける。 あたしはグラスの中のオレンジジュースを飲み干す。 「タクとユイちゃんが目指すのはプラトニックラブなんだね」 「ぷらとにっく?」 「肉体的欲望を伴わない精神的恋愛だよ」 「・・・漢字いっぱいなんだね」 ほとんど説明を聞いてなかったから適当に頷くとシュウジの黒い笑みがタクトに向けられた。