by
「あとさ」

「はい」

「今日の由茉ちゃんいつもに増して可愛いんだけど。何かした?」

「っ、何もしてません!」

「ふうん。そっか」

まだ会って数分。至極楽しそうに笑うこの男が、すでに私はいろんな意味で恐ろしい。
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