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5ページより
気持ち悪いと、思った。
その思いを抱く度に必死で目を逸らし、時に抑えきれなかった感情を外へと溢れさせた。
私は彼らを好きにならなくてはいけない。
彼らに異性的な魅力を感じ、彼らの言動に一喜一憂しなくてはならない。
私の目に巻きついていた何かは、私の与り知らぬ所で成長を遂げていた。私の頭からつま先まで、そうしてそのまま私の足元に根を張り頭上を覆い隠していった。
息が出来ない。
締め付けられる。
視界が歪む。
体が動かない。
喉が震えない。
私はここに居る。私は生きている。
助けて、お願い、誰か。
え、誰が?