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リュウの言葉は……」206ページより
『猛烈の走狗何の志す所ぞ』
「狂った捨て駒の志しは誰にも分からない」
『将に一死をもって覇業に徹さんと要す』
「天下を支配するには死すらもいとわ無い」
『欣びに耐えんや名を遂げ功成るの後』
「功績や名声を得て後に」
『共に招魂場上の花と作らん』
「みんなで墓場の上に舞い散る花になる事は喜ばしいじゃないか……まぁ、そんな感じだ」
私はゴクリと唾を飲んだ。
リュウが「やる事やって死ねたらいいんじゃね?」ってふざけて言ってた事も、実はこんなにも意味のあるものだったんだ。
「シロの方はな……」
『桀狗堯に吠ゆるもとよりその義なり』
「狂犬が聖人に吠えるのはその偽善を恥じる心から」
『我等斗屑の微といえども』
「所詮、ごみクズの様な存在だろうが」
『生きて夜叉の臣となり』
「生きては猛悪な神の使いとなり」
『死しては阿修羅の鬼とならば足る』