急に電気が付き、眩しさに目をギュッと閉じた。

ベッドが揺れ、少し影を作るから目を開けると、安心した顔で微笑む悠真がいる。

『おかえり』

「ただいま」

そう言って唇にチュッとキスしてから縄を解いてくれる。

「腹減ったか?ごめんな」

『ううん』

起き上がるとテーブルの上にあるコンビニの袋から取り出して見せられた。

「何か、新発売のクランチチョコのパンがあってな、か、誘惑のティラミス」

見せられ真剣に悩むあたし。
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