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私の私生活は
月に見守られてきた……
なんて子供のような幻想を抱いていた日々
眺めていたのは実は私の方で
結局は
気持ちを月の表情に投影していただけだった

人は自覚なしに大人になっていく
毎日の出来事は
確実に私の血となり骨になる
いつか
月を見上げる事もなくなっていくのだろうか?
128ページより