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「うん、わかった。待ってる。だから、ちゃんと迎えにきてね。」「あぁ、大丈夫だ。」そう言った大翔は、優しく微笑みながら私に優しくキスをした優しく軽いキスはだんだん深くなって、もう離れないようにとお互いが唇を求める。絡まる舌は、久しぶりに甘くてやっぱり大翔のキスが好きと実感するぐらいだった。「お、おっと、これ以上はダメだ。今は腕が動かせないからお前を抱けない。腕を治して仕事覚えて、すぐに迎えに行って抱きに行く。」「うん、頑張って。」「あぁ、今まで2年以上も欲情していないんだ、ここまできたらまだまだ大丈夫だ。それに、会長と約束したんだ。」「お祖父ちゃんと約束?」「あぁ、詩織とよりを戻しても詩織がやりたいことをやらせてやってほしいと。けど本当は、自分が生きてるうちに詩織の花嫁姿見たいって言いたかったんじゃないかって思ってな。」お祖父ちゃんは本当に、私のことを考えてくれるんだな。「でも、私もお祖父ちゃんに見てもらいたいなぁ。」「だろ?会長はきっと、余命なんてぶち壊す。だから、早く花嫁姿を見せてやりたい。」「うん、そうだね。あ、大事なこと話さなきゃいけないんだ。私は左目が…」「見えずらいんだろ。わかってるよ、でも大丈夫だ。俺が左手を繋いで引いてやる。」私の不安も解消してくれる。