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セナ、帰るぞ」

「うん!!」

そおちゃんのポルシェに乗り込もうと助手席のドアに手をかけたその時、ふわっと風が耳を掠めた。

『誓那‥愛してる』

そんな声が聞こえたような気がして、ママのお墓が立てられた高台を見上げた。
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