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まだ熱が下がらないわたしはボーっとしていた。「アオイおきてるか?」アサギとヒイロがきてくれた。「昨日着てたパーカーに携帯入れっぱなしだったぞ」「うわぁ、そうだ。散歩してる途中から抗争になったから、入れっぱなしで喧嘩してたんだ。壊れてない?」この間買い換えたばかりなのに壊れたら困る。「血が付いてたけど大丈夫そうだった」受け取ると血は綺麗に拭ってあった。「ありがとう」ヒマリにも学校休むって言っておかなきゃ。画面を見ると違和感を感じた。見たことのないアプリが入っている。メガホンのようなイラストが描かれていた。こんなのあったっけ?「なんだろ?」「どうした?」アサギが画面を覗き込んできた。「このアプリなんだっけ?なんか入れた?」「いや?オレは汚れを拭いただけで弄ってないぞ。ヒイロは?」「さぁ?オレも知らない」「ショウゴかなぁ?」試しに触って見たいが、何かのウイルスだと困る。とりあえずそのままにして、後でパソコンから調べて見ることにした。コンコンとまた扉が鳴る。「どうぞ」顔を出したのはミツキだった。