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俺、ずっとこうしてつぐみの後ろ姿を見てた。それも好きだったし今こうして見ているつぐみも大好きだ。頑張ってる後ろ姿も、自信のない後ろ姿も、泣いてる後ろ姿も覚えてる。でも今日の後ろ姿は…今までで一番輝いている…ドレスのせいでも夕日のせいでもなくつぐみ自身が輝いてる。時々こうしてわざと後ろを歩くんだ…とても穏やかな気持ちになるからやめられねぇ…つぐみについて歩くぞ、これからもずっと」
「ふふっ、ついてくるの?」
「ああ…永遠にな」
「いいよ、稜牙なら…ずっと」
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