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はい、そこまで。ゲームオーバー」溺れる視界の中で、聞きなれた声がする。ゆるゆると、振り返れば。「あ~あ。やっぱり泣いてるじゃねぇの」「やめてよねー。うちのお姫様泣かせるのー」「つーかお前もこんなガキに泣かされてんじゃねーよ」生徒会メンバー4人の姿があって、驚きのあまり涙が止まる。そして1番気になったのは。「ゲーム、オーバー?」ヨウヘイの言った、その一言。なんのゲームだ。そしてどうしてみんなここにいるんだ。「どういうことっすか?」アラタ君が眉を顰めて問う。それに答えたのは、他でもなくヨウヘイで。「そのまま。『1週間』って言ってたけど、今日で終了ね」淡々と、いつもの笑顔を張り付けたまま告げる。終了?4日目の今日で?「な、んでっすか!?まだあと3日残って、」「うん、理由はね」遮った声はとても冷静で。冷静、すぎて。逆に彼が怒っているんじゃないだろうかと思った。