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姫がヒトミちゃんじゃなかったら、きっと僕らは囚われたまま。

ヨウ君はきっと、決断するたびに苦しんで。

カナちゃんは仕事を続けたまま。

リョー君も三鷹を辞めて。

僕だって、謝ることしか出来なかっただろう。

スバル君だって。

スバル君、だって...。

「窪田さんがダメなんじゃなくてー。僕らがヒトミちゃんじゃなきゃダメなんだよねー」
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