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「蒼良……」

「心愛の為なら禁煙だって何だってする。
今日から俺を含む全員禁煙だ」

「え……そんな、」

やりすぎなんじゃないかと思う

「奏斗、通達しとけ」

「はい」

「響達も吸うなよ」

「精鋭部隊に喫煙者はいません」

「……チッ」

なぜそこで舌打ちが……

蒼良はおじさん先生から渡された消臭スプレーを全身にふりかけてから私を抱き締めた。

「安心しろ心愛。
お前が身体の変化に気付かなくても、周りにいる俺達がお前の代わりに気付いてやるから」

「……はい」

おじさん先生の言葉を気にしてないつもりだった私だが、蒼良の言葉で気にしていた事を知る

タバコの匂いが少し薄まった蒼良を抱き締め返して、赤ちゃんの為にも少しの変化も見逃さないように自分の身体をちゃんとわかるようにしないと、と心の中で決意した。

その後、私がご飯をちゃんと食べれるか確認したのち蒼良は帰って行った。

「響……お願いがあります」

「はい、何なりと」

「パソコンと本を用意してください。
私も妊娠について、ちゃんと勉強して自分を理解したいです。」

「心愛様……」

「お願い出来ますか?」

「もちろんです。すぐに手配します」

響が出て行ってシーンと静まり返る病室で、

「私の赤ちゃん、今日はね……」

お腹に手を添えて、
今日も我が子へと話しかける
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