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「良かったか?あのまま帰して」それぞれの布団に入ると、突然そんなことを聞かれた。「……そっちに行っても良いですか?」逆に聞くと、布団があげられポンポンと叩かれる。枕を持って雪代さんの隣に寝転ぶと、布団が被された。「私も絶対に後悔しません、私の居場所は“ここ”です」「ああ」雪代さんの胸に擦り寄るとギュッと抱きしめられる。トクトクと聞こえる心臓の音。優しい嬉しい音。ドン底の中、死ぬことさえ考えた。けれど今、とても幸せ。きっとお姉さんにも幸せは訪れる、諦めなければ。顎を持たれ、クッと上を向かされ啄むようなキスをされる。それにとても安心して、私は眠りについたーー。「おやすみ、ひな」「おや……ゆき……さ」「ククッ」大勘違い[完]雪代side変な女に絡まれた。心底ウザく妄想が気持ち悪かった、がひなの心が聞けたことは「感謝する、東條ゆり」嫁ぐ先でせいぜいもがき苦しめ。ひなが苦しんだ分も。俺は人の幸せを願うほど広い心は持ってねぇ。俺の大事な者達が幸せであればそれで良いーー。深くひなを抱きしめて、幸せの中俺も眠りにつく。