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「「ユッキー!!」」

帽子も被って、カバンを肩から斜め掛けした天使達を抱き上げる。

「八千流、ハイド」

「うん?」

「なぁに?」

「早く帰りたいところ悪いんだが、ちょっとだけユッキーに付き合ってくれないか?」

二人の目を見て言うと、二人は顔を見合わせ頷いてくれた。

「いいよ!!」

「ひなちゃんのためなんでしょ?」

「ああ」

さすが、よくわかってる。

俺も頷くと、二人は嬉しそうに笑った。

そんな二人が愛しくて頬にキスを。

くすぐったそうに笑う二人だったが。

「それで?」

「どこにいくの?」

小首を傾げて聞いてきた。

それに答えると

「おおおおおっ!!」

「ハイド、がんばるっ」

気合をいれる二人を車に乗せ、“それ”があるであろう場所へと向かった。
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