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「なんだ」

「「……別に」」

「お前らも柑奈と一緒に寝るんだろ。
早く行けよ」

俺をジッと見つめてリビングから出て行かない双子を不思議に思いながら、早く柑奈のもとへ行くように促す

「「父さんはどこで寝るの」」

「あ?来客用の部屋で寝るに決まってんだろ」

「「……」」

何だ?

何か言いたそうにしている双子

「……いいよ」

「あ?聞こえねぇ」

「……てもいいよ」

「もっと大きい声で喋れよ」

「だから!」
「父さんも一緒に寝ていいって言ってんの!」

「……は?」

顔を真っ赤にして叫ぶ魁と陸に一瞬、
何を言われたか理解出来なかったが……

一緒に?俺も?

その言葉を理解して少し笑ってしまった。

だが、「いいのか?」とか「一緒に寝てほしいのか」とか冷やかしの言葉を言うつもりはない

何故なら……
可愛げがない双子が、俺に届けてくれた精一杯の愛情だと知っているから。

「あぁ、一緒に寝よう」

俺はそんな可愛い双子を連れて寝室へと向かった―――
206ページより