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「まじで長かった」

唇を触れ合わせて、離れて数秒。見つめ合っていると、和泉がそんなことをこぼす。

「え?」

「ほんとは今すぐお前のこと、めちゃくちゃにしてやりたいんだけど」

「、は、それは無理、」

「なんか、こうしてるだけで満たされるわ」

「、」

「……待って、きも、俺。今のなしで」
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