物語の結末『Fin,』から創り出された架空の守護霊的存在――『フィン』。
彼らは子どもたちの豊かな想像力から生まれ、必ず本を読了した時に立ち現れる。
しかしすべての子どもたちにできる芸当ではなく、『フィン』を生み出すための教育機関が密集する多摩地域一帯の『学園都市』に通える生徒はごく限られている。
月山奈桜(つきやま なお)は子ども時代に二人の『フィン』を生み出したことで『学園都市』に特別招待され、特待生として『桜ノ学園(さくらの がくえん)』に入学した。
三年生になった奈桜は、『フィン』同士を競わせるゲームである『ビブリオバトル』でチャンピオンの座をほしいままにしていた。
五回目の防衛戦で、ライバルの男子生徒、鈴ヶ丘朋(すずがおか とも)の驚異的な強さに刺激を受けたその日、奈桜は謎の男たちに誘拐されてしまう。
謎の建物に閉じ込められた奈桜は、犯行を働いた男たちのリーダーから、「俺たちの手足となれ」と命じられるが――。
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