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ー小山 陽菜side

時計の針が2つ重なる前、清水夏綺はまた取り調べ室に来た
「車が用意できたので本庁に移送します」と言って私だけを自分の車に乗せて、時田さんや植田さん達を護送車に乗せて、今護送車少し後ろを走って別々の車で高速道路を移動している

私の知っている車ではなく、別の車種の左ハンドルの車で、座り心地は前よりもいい

「陽菜は、僕に何も聞かないんですね」

「責め立てた方が良かったですか?」

「その方が気持ち的には楽かもしれない

僕が悪いんですから」

「職業を知って、それから考えると
何となく、今までの辻褄合う気はしますね

お兄さんと定期的に会っていたのは定期報告ですか」
295ページより