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 そしたら…悲惨な光景でした

 初めはわからなかった…
 顔も血だらけで…
 人相も判らないほど腫れ上がってて…

 でも…倒れてる3人とは別に…
 ピストルを尽き付けられてるのは…
 慎吾でした」

くぅ…と英悟の喉が鳴る
拳はきつく握られてる

「それで理解した
 倒れてる組の人は腕の立つ人達だ
 それがあれだけボロボロに
 やられてるのは…
 慎吾を守ってたんだと

 見てられねぇ程…の姿だった」

「英悟も俺も…
 すぐにでも慎吾を助けたかった 

 でも俺達が動けば、引き金を引かれる
 だから動けなかったんです」

暁人は深く頷いて、強い目で英悟を見た
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