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『忠くん166ページより
アタシ昨日言ったよね?
17代目の威信に関わる事を頼むんだって
お母さんは17代目を
助けてくれたんだよ?
お礼もしないって…
それは、どうかなぁ17代目として?』
「わ、わかったよ…」
そういうと忠くんはチラッと
お母さんに目を向けそして下を向きながら
「これお礼…昨日はありがとうな…」
小さな声で押し付けるみたいに
バラを渡した
お母さんはアタシに叱られる忠くんを
目を見開いて見ていたけど
忠くんの小さな声を聞いて
バラを受け取る
見開いた目から
ポロポロと涙が溢れた
「どうしたんだよ?」
忠くんは突然のお母さんの涙に慌ててる
「大丈夫…こちらこそありがとうね」
そういって笑ったお母さんの
笑顔は輝いてた…