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「結婚してくれてありがとう。」

「え…どうしたんですか?」

俺はメガネを外してテーブルの上に置くと、ショートケーキのいちごを齧っていた彼女の口元にキスをした。

驚いてピクっと反応し、恥ずかしそうにキスに応えた彼女の唇を何回か舌でなぞれば、
だんだん、とろんとした潤んだ瞳になって
答えるようにゆっくりと口を開いた。

「…はぁっ……」

甘い吐息が漏れ、恥ずかしそうにする唯那がかわいすぎて、このまま襲ってしまいそうだ。

今日は初夜だし…ベッドで…

そう思ってキスを止めようとした俺のシャツを、唯那はぎゅっと掴んだ。
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