シェア
「結婚してくれてありがとう。」5ページより
「え…どうしたんですか?」
俺はメガネを外してテーブルの上に置くと、ショートケーキのいちごを齧っていた彼女の口元にキスをした。
驚いてピクっと反応し、恥ずかしそうにキスに応えた彼女の唇を何回か舌でなぞれば、
だんだん、とろんとした潤んだ瞳になって
答えるようにゆっくりと口を開いた。
「…はぁっ……」
甘い吐息が漏れ、恥ずかしそうにする唯那がかわいすぎて、このまま襲ってしまいそうだ。
今日は初夜だし…ベッドで…
そう思ってキスを止めようとした俺のシャツを、唯那はぎゅっと掴んだ。