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「起こしちまったか?」

『だいじょぶ…』

あの時と同じ様に
暁人はベッドサイドに座り
頭だけをベッドに乗せてた…

「お前とこうしてると安心する…」

『うん…』

「ずっとこうしてられたらいいけど
 今回はそういう訳にもいかねぇ…」

『うん…』

「これからオヤジとも話する
 色々とやらなきゃなんねぇ」

アタシの髪を撫でていた暁人の手を
自分のほっぺの下にひいた…

暁人はちょっとビクリとしたけど
やさしく笑ってそのままにさせてくれた

「今回のは俺等もお前も自分から
 飛び込んだ抗争だ…
 お前、大丈夫か?やれるか?」

『うん…大丈夫だよ?』

「そうか…本音を言えばお前には
 関わらずにいて欲しい
 お前がどんな形にしろ、傷付くのは
 見たくねぇ…
 けど、お前も出張るんだな?」

『そうだよ?アタシも力になりたいの
 なにかしたいの』

「そうか…そろそろ寝ろ…
 俺等も今日は泊まってくしな?」

『うん…朝、起こしてあげるね?』

「ああ…F市に行く前にもう1度
 ゆっくり話そうな?」

『うん…おやすみ』

「ああ…」

そう言って暁人は部屋を出て行って…
アタシはまた眠りに落ちた

あれは現実だったのかな?
それとも夢だったのかな?
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