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はっはっはっ・・・か、ど・・・つらく、な・・?」

 私の言葉に、目を見開かれた。

 嵐のようなあの夜は、何もかも初めてで、何がなんだか分らないうちに思考が溶けてなくなったけど、今日はまだ理性がある。
 
 見えた帝は、眉間に皺を寄せ、奥歯を噛んで何かを耐えているみたいで、辛そうに見えた。
 2度目とはいえ、私も痛みを感じてる以上、男の人も痛いのかもしれないと思って心配したのに、返ってきたのは凄まじく低い罵倒。

「っかやろ。折角、人が抑えてんのに、くっ・・・可愛いこと、言ってんじゃねぇよ」
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