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恋、だの。好き、だの。

私たちの関係に、その“ふつう”だと謳われている言葉たちは、なんだか不似合いな気がしていた。勝手に、そんな気がしていた。けれど第三者から見れば、ふつうにただの男と女なんだよね、って、至極当たり前のことに気付けたのは、私たちが私たち以外の人と関わった賜物だと思う。
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