思いがけず、ふたりでご飯を食べることになって。

ふたりではじめて食べるご飯が、親子丼だなんて。

せめてもっと、おしゃれなもののほうが良かった、かも?

この段になってやっと、はた、と気がついてしまったけれど。

とりあえず、青葉くんにお茶を出したら、少しリラックスしてくれたみたいで、

「楽しみだなー」

なんて、にこにこと笑ってくれている姿が見られたから、ま、いっか。
238ページより