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「何やってるの?」

 ドキンッ

 聞き覚えのある、男の人の声に顔を上げると、戸口に白崎主任が立っていた。

 インターフォンで呼んだんだから当たり前なのに、あたしは心の中で悲鳴を上げ、あわてて立ち上がった。

「白崎主任っ!? すみません! こんな朝早くに」

 非常識だけど、不審者じゃありません!

 あわてて立ち上がったせいか、頭がクラッとした。スッと、主任の腕がのびて、斜めになりそうなあたしの身体を支えてくれる。

「大丈夫?」

 うわぁぁ、体温上がる……。
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