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僕は尋のタトゥーに触れて、そっとキスをした。

「好き。大好き。」

「愛してる菊。」

「なんだか照れちゃうね?」

幸せすぎて怖くなるけど、この幸せを絶対守り抜く。
罪を犯しすぎた手だけど、この手で尋を守っていく。ずっとずっと。

「甘い匂いする。」

僕の首筋に噛み痕を残し、匂いを嗅ぐ。

「香水付けてるからね〜。」

ベリー系の甘酸っぱい香り。いいでしょ?

「香水だけじゃなくて、お前自身の匂い好き。」

真夜中激しく求め合い、2人して睡魔には勝てずに眠りに落ちた。

どうか、金城と妹さんが幸せでありますように。

「ふぁ〜お腹空いたー。ん?良い匂い!尋!起きて!美味しそうな匂いがする!」

朝、美味しそうな匂いで飛び起きた。そして、隣で眠る尋を叩き起こす。

眠たい目をこすりながら、2人して着替えて台所へ。
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