by
「そんな強刺激なモノを見たせいで、その後、名月さんにもぶつかるし…好きだって…言われたし…」

北斗の語尾が、照れで次第に弱くなる…。

「…は?」

大樹が、口をあんぐりとさせていた。

『前半は僕達のせいって、言うのは理解できるけど…そこから、何で「好き」の単語が出るんだろう…?北斗は、本当に面白い』

大樹は、静かに笑いながら、俺を見ていた。

「何?」

「いや…好きって言われたから、今、悶々としてたのかなって…北斗の方こそ、思春期の男子みたいだね」

「なっ…!?」
31ページより