『こんなにカチッと上手くはまる相手はあなたしかいない。 ねえ、あなたも同じでしょ?……………』
東京に住む大学生の黒木 聖亜は、彼氏と旅行へ行った際に訪れた、美しい北海道の教会と教会で会った美しく何処か冷たい印象の雨宮 創磨に心奪われてしまう。
その後、聖亜はインターンで再び訪れた北海道のホテルで、カメラマンとして働いている創磨と偶然再会する。 冷たいが何処か優しい創磨の魅力に、聖亜はだめだと思いながら、どんどん惹かれていく。
どうして自分は、創磨や教会にこんなにも心惹かれてしまうのだろう………………。
その原因は二十二年前に、起きた十歳の少女の行方不明の事件と関係しているようだった。
聖亜は、事件の真相に迫ると同時に、本来の自分に気づき、自分の宿命を知る。
それは、愛によってもたらされた切なく、悲しい罪の物語。