by
「菜美ねーちゃん、もう行くの?」

と、竜が玄関までやって来た。

「うん、行ってくるからね。
竜も気を付けて学校行くんだよ」

私が頭を撫でれば
「うん!」とまた抱き着いてきた。

…竜がこんなに甘えてくるなんて。

本当は今までずっと
甘えるの我慢してたのかな…。
127ページより