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「おい、俺が持ってくから
病人はそこで大人しく寝てろ」

俺がそう言って食器をキッチンに
持って行こうと美桜に背を向ければ

「…待って、亮介」

と、今度は上着の裾を小さく掴まれた。

「…何だよ」

俺が振り向けば

「…抱き締めて欲しい」

と、俺の理性を崩そうと
顔を赤らめながら言う…バカ女。
300ページより