胡亜

爽快だ、嘘ではない
嘘は嘘でも、誰も傷付かない嘘。
それは悪いことでも、悪いと断言できない。
計算され尽くした嘘は、どうしてか清々しく爽快感がありました。

文章はわりと淡々としているのに、内容は濃い。
ですがテンポが良く読みやすかったです。

結菜はどうしてこんなにも健気なんだろう、なんて一途なんだろう……そう思った私は、見事に罠にハマりました、まさに作者様の思う壺。

本編では、友喜ではなく、本当は初めから絢斗くんが好きだったということを知った時に「やられた」と思いました。
そして何より驚いたのはエピローグ、まさか真弓は結菜の友達だったとは……。

本編、エピローグと二度に渡って騙されました、本当に思う壺ですね。

すべてを理解したうえでもう一度読むと、また違った印象になります。
理解したうえで読む方が、格段と面白い!
ぜひ、二度三度と読んでいただきたい作品です。

素晴らしい作品をありがとうございました!