トモナリ8
斜め上の主人公
主人公に反省や後悔の色がなく、同情出来ないのが斬新で面白かったです。
むしろ「霊」の側に同情してしまいました。
一緒になって怖がることが出来るように、通常、ホラーの主人公は好かれやすいキャラクターにすることが多いと思います。
そこを、敢えて突き放して見られるように描き、結末にはどこか「ざまあみろ」と思ってしまう(ひどい言い方ですが…)のが良い。
他にも、奈々がギャルを殺めてしまうシーンは、どこかスカッとしてしまいました。
生きた人間の残酷な期待こそ、一番のホラーかも知れませんね。
そこを衝いた、サスペンス色の強いホラー作品、お見事でした!