門田モン
【門】キャラクターの勝利
自称辛口批評家です。
書籍化されたのだから★5でしょう。おめでとうございます。
キャラクターが活き活きしてます。特筆すべきは、主人公が「わたし」ではなく、「あたし」で通している事。もやし君も語尾を伸ばす口癖、友人も少しがさつな感じ。会話文だけでも戸惑いません。
情景の描写も必要なところがかっちり出来ています。特に写真部の部室を細かく書いた点は、主人公の愛着が湧いていく様子と連動して見事です。
日にちを章で分けたのも日ごとに移り変わっていく感情がわかり易く、良い効果を上げてました。
泣きの描写がもう少しあれば‥‥といった要望は不粋でしょうね。これで完成された作品ですから。
読みやすく爽やかな作品を紹介して頂き、作者様に感謝です。
最後に「「わっ!」」←この表現は書籍化されたのだから一般に認知されたと理解しても良いのかな。