才能を感じます
完全束縛、時間を忘れて一気に読ませていただきました。iらんどで色々な小説を読みましたが、かなり面白かったです。
文章力、表現力はさらなる伸びを期待できる才能のある作家さんだと感じました。

ただ、個人的な意見としては、ラストのオチがあと一歩という所でしょうか。
例えば、「亜希」が殺された場面など、
指紋を調べた警察が何故、「遥」へ送っていたキチガイ的なメールについて事件性を疑わなかったのでしょうか。またはメールが消されていたせいでそこを万が一にも見逃していたとしても、毎日のように「遥」からかかってきていた04:27の着信履歴に警察は何故着目しなかったのでしょうか?
そこから考えてしまうと、「亮」と「亜希」の繋がりから、警察が「遥」に辿り着かなかった事が逆に不自然さを感じてしまいました。

ただ、作家さんの狙いが最終的に「安藤真理子」であるのであれば、この形で完結というのもベストだったとも思います。

長くなってしまいましたが、今後のご活躍を期待しております。
とても楽しく拝見させていただきました。