白昼夢

たくさん笑って、たくさん泣いて……そうして少女は大人になる
数学教師に憧れる女子高生、芽依。
『わざと怒られる』という芽依の作戦は、可愛らしくて好感が持てました。
同じ世代の女性なら、共感もできると思います。

すみません、本当に辛口でいきますね。
まず、誤字脱字が目立ちます。
『指差す』が『指指す』になっていたりと、漢字の間違いも多くて非常に気になりました。

そして、『片想い』を描いた作品に必須の、『恋する相手の魅力』があまり伝わってきませんでした。読者が主人公と一緒になって恋してしまうぐらいでないと、置いてきぼりをくらってしまいます。
準備室での先生の態度を、毎回『横暴』で表現されていますが、『横暴』はちょっと違う気がします。もしかして、『横柄』では?
どちらにしても、ただ一言で済ませてしまわず、会話やしぐさで先生の魅力を表現できると良いと思います。
また、一人称に頼り過ぎのようにも感じました。

ラストは良かったと思います。
色々な経験をし、ひとは日々成長していく。
先生への気持ちに『ケジメ』をつけた芽依には、きっとまた、素敵な恋が訪れるでしょう。
そんな未来が予想され、幸せな余韻が残りました。