いっこ

新しい
突如命じられた得体の知れないアルバイト、『ストッパー』


とにかく、新しい。


不良である進藤の暴走を主人公がとめる、という斬新な発想には驚かされました。

一癖も二癖もある登場人物がつぎつぎとでてきますが、ひとりひとり毎回丁寧にストーリーに織り混ぜていくため印象にのこりやすい。

先が気になるような話の運び方はさすがだな、と思いました。



ただ、ひとつだけ気になるのは、ギャグに走りすぎて内容の深みが伝わってこないシーンがあります。


無理矢理面白いものを組みこんでいるようにみえて個人的には違和感が拭えないシーンがあったのも事実です。


よかったら一度キャラクターに
なりきってみてください。

ひとりひとり輝く、素敵な登場人物たちです。


きっと彼らの今発する言葉が見えるはずです。


キャラクターが勝手に動き出すといいますが、個人的に、そういう動きでつくりあげられる物語は、登場人物の心理表現が顕著にしるされた、素敵な物語だとおもいます。


それを抜かせば、続きが楽しみな素晴らしい小説でした。