晴菜ミク
繰り返しの魔術
そうするつもりなんてまったくないのに、無意識にやってしまって人を傷つけたこと―― あぁ、あるある、って、きっと多くの人がうなづくと思います。
その不甲斐なさったらないですよね。ましてや傷つけた相手が、自分が密かに想いを寄せる人であったなら。
「違うんだ」って、まさしくタイトル通りの言葉を叫びたくなるでしょう。
この作品は、こんな不甲斐なさを暗く重くすることなく、青春タッチで爽やかに軽やかに描くことに成功しています。
とっても読みやすくて、面白い!!
しかも、最初と最後の文面を同じにするという実験的?試みが、この物語に更なる力強さを与えていて、軽くサクサク読めるのに、深い読後感を味わえます。
お薦めです!