たぁ
幸せ過ぎたが故の後悔
悲しい生い立ちを背負った主人公と、家族の愛情を知らずに育った彼。
そんな二人が出逢い、恋をして愛を知る。
二人が真っ直ぐに互いを思い、育む愛は美しく、とても羨ましい物でした。
また、主人公の切ない過去を感じさせないのは、彼女の育ての親である祖母の、温かい後押しがあってこそだと感じました。
成長途中の幼い二人が、想い合うが故に口にしなかった感情で、時にすれ違う。
そんな辛い過去さえも、未来の二人の強い絆に変えてしまう素敵な関係でした。
‘幸せ’が当たり前過ぎて、このままずっとこんな日々が続くと思っていた矢先に訪れた、突然の別れ。
当たり前だと思っていたが故に、伝える事の出来なかった言葉が態度が想いが、後悔になって主人公を苦しめる。
それでも前に進むしかないと、主人公を奮い起たせたのは、紛れもなく亡き彼が遺してくれた‘宝者’。
前作『☆一番星☆』とのシリーズ物になっておりますが、どちらから読まれても楽しめます。
二人の間にあった確かな愛を、是非ご覧下さい。
素敵な作品をありがとうございました。