ラピ

許すと言うことの辛さと幸せ
大変楽しませていただきました。

不倫、浮気を扱った小説はどうしても重く暗くなりがちで、読み手もどんよりとした気持ちになってしまいますが、この作品は、笑いを取り入れることで楽しく読むことができ、読者を作品世界のなかに引き込みます。

読者は妻と同じ体験をしたかのごとく、怒り、泣き、葛藤したことでしょう。

そして最後の『許し』を導き出せたか、それはわかりませんが…作者の言うように人それぞれの答があるのだろうと思います。

作者が夫を許し、ともに生きる未来を選んだことで、幸せと共に苦しみも 訪れるかもしれない。でも、それも乗り越えて行くのだろう、希望に向かって歩む家族の姿が見えました。

不倫と言うテーマではありましたが、夫婦、家族の在り方について深く考えさせられました。

素敵な作品をありがとうございました。
できれば後日談も読んでみたいですね(^-^)