むーちょ

純愛
永さんの作品には毎回驚かされてばかりです。

残りのページ数から、この調子でどうやって完結に結びつけるんだろうと思いながら読んでいましたが、
最後の一文で全てが繋がったようなこの爽快感がとても気持ち良かったです!


彼の愛は歪んでいるように見えてしまうかもしれませんが、

純粋に好きな人には笑っていて欲しいと思う気持ちと同様で、
彼にとってそれを邪魔する建物は憎い相手でしかなかったんだろうと感じました。


いろんな愛の形があり、表向きでは彼は建物を爆破した犯人でしかないけれど、
自分の将来を棒に降ってまで、ただ好きなヒトを守ろうとしただけなんだと思いました。