れいあ
春と依存とチカ。
過去を引きずる千歳と、春が嫌いなチカ。
人を好きになることから逃げる彼と好きになられることから逃げる彼女。
こんなに携帯小説に圧倒されたのは久しぶりです。綺麗かつ繊細な描写、内容の濃さ。縦書きで読みたいと思うほどのものでした。
柔く、儚い。
二人の不器用な恋は、全体的にそんな印象を受けました。
読後は、泣けるとか感動とかいうものではなく、はっきり言い表せない、それでいて穏やかな感情になります。読んで損はないです。むしろ、プラスになると思います。
良かった、本当に読んで良かったです。