芙佳
重ねる身体とスレ違う心
『セフレだって、恋愛だ』YES。やはりそこには恋愛感情があるからこそ、成り立つ関係なのだと思います。
レビューが難しなあと思い一度スルーした作品ですが、改めて読み返しました。テーマがテーマなので性描写が目を引きますが、心に迫るのは淡々とした切なさ。
本来はひたむきな恋であるはずなのに『セフレ』という枠に、お互いが自ら囚われすぎている感じがして、それが哀しかったです。
あとがきで作者様が書かれている『恋はタイミング』。まさに、現実ではそうだと思います。
一つ引っ掛かるのは、14歳からセフレという年齢設定。ローティーンでの性体験が『当たり前』として世間に(ていうかその年齢のコたちに)浸透して欲しくないなあとは思います。