霧桐朔耶

微笑ましくて、切なくて、
微笑ましくもあり、切なくもあり、色んな気持ちにさせられる作品でした。

“記憶喪失”というリアリティーのない題材があるにも関わらず、体育祭や陸上大会、テスト勉強の様子等から、中学3年生ならではの心理、行動が表されていて現実感を感じさせられました。

それぞれのキャラの気持ちもよく表されていて、上手くいかない、もどかしいといった気持ちが伝わってきてとても切なくなりました。反対に中学生ならではのやり取りや、話の掛け合いとかが面白く、微笑ましくてついついニヤけながら読んでいたりしました。

読み進めていくにつれどんどんこの作品の世界観に惹き付けられ、あっという間に読み終わってしまいました。

今の場面は丁度、あかりが佑羽の過去を聞かされたとても気になる場面で終わっているので、続きがとても気になります。

ただ少しだけ気になったのは、たまに誰が喋っているのかわからなくなる所。でもよく読み返すと理解できる程度なので、そう大して気にしなくてもいいのかな、と思いました。

とても読みごたえがあり、良い作品でした。これからも応援しています。

更新、頑張ってください。