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複雑に絡んだ人間関係と心情
総長が仕えた姫(妹、サイド、スピンオフ)シリーズ全て読みました。
最初は芽衣に対する翼の感情が溺愛では無く、依存だと解釈していたので、芽衣を助けて欲しいと龍騎を応援しました。特に翼は無理矢理芽衣を抱いたり、母に暴力を振ったり等、翼のイメージが悪印象ですが、最低最悪な龍王から立て直し、関東統一した伝説の総長で面子にも慕われている翼なので、何か理由があると思いました。
実際は父が自殺し、母に芽衣は血の繋がった兄妹だと言われ納得できず、今までやってきた意味が何だったのかと…その葛藤で悪魔になったのは辛い事だと分かりました。
関東統一したのも芽衣が願い事と、助けて貰った組長の養子になり、芽衣との兄妹関係を無くすのが目的で、翼の生きる意味と行動全てが芽衣と側にいることだと知り、翼を応援しました。芽衣とは従兄妹で、翼と芽衣が結ばれて良かった反面、龍騎には切なかった。
meteor streamの大輔の女話は、翼とは違った意味で泣きました。大輔と同級生の女が、約10年越しの思いが叶ったのは驚きました。

主人公の芽衣の我儘さは、あまり好みでは無いですが、とても心に響く作品だと思います。