まいみ

確かに伝わったメッセージ性!素直に「最高」の評価を与えられるお話です!!
この物語は、確かに作者様の伝えたかったメッセージや想いが、何の綻びも偽りもなく確かな形としてそこにある濃密なお話です。

まず、一番最初に驚かされたのは、あたかもまるで実在する人間の実話を描いたような、しっかりした設定の元に登場人物達が生きている事です。

活字からでも伝わってくるその溌剌とした生命力と、溢れる想いや点在する過去…そのどれもが、どこか郷愁を感じさせ、またどこか別の世界のお話のような躍動感も感じさせるのです。

花子の頑ななまでの強い決意と、例えどんな汚れた道を歩もうとも、決して純真さを失わないその瞳の輝きに心奪われるマスタの間柄には、本当に目を見張るほどの緻密な感情の流れと繊細な作者様の感性が強く読者に訴えかけられるのです!

個人的には、イッチとミナのお話も大好きで←イッチが必死にミナに向かって想いを訴えかける場面では、グッと心に込み上げるものがあり、色々と自分の人生について考えさせられました。

お世辞抜きで、読んだ瞬間ハマってすっかり虜になってしまったくらい、素敵なお話でした!!