NOEL

濃いキャラ、王道設定、なのに他に読んだことのないような面白味が詰まっている
唐突すぎるヴォーカル任命。序盤から戸惑ってしまいますが、ノリが良い主人公のため、その違和感が上手く緩和されています。


また、テンポの良い会話文などにより、シリアスになりがちな“記憶喪失”が、シリアスにならないところが、また楽しい。



が、そのノリや楽しさを演出するがあまり、文字を大きくさせた部分が多すぎて、少ししつこくも感じます。

強調するの手法は、改行やダブルコーテーション等もあるでしょうから、もう少し文章に気遣ってみてはどうでしょう?


読み手の中には、たったそれだけで読むのを止める方もいるので、せっかく面白い作品なのにもったいなく感じました。



コメディーに乗せた過去のシリアス感が徐々に浮き彫りとなっていき、切なさや温かさが入り交じった各キャラの言動に、どんどん続きが読みたくなる作品です。

さらにはひとりひとりのキャラがはっきりしているため、読んでいて飽きない。


内容としては文句のつけようがありません!


ぜひ、今後に期待です。